PaperCut MF/Plus システムを構築する場合、適切なネットワーク環境に導入する必要があります。特に通信ポートの設定には十分注意してください。
同一ネットワーク内にすべての機器が設置されている場合、1台のPaperCut MF/Plus プライマリサーバ(App+DB サーバ)を設置し、複数のプリントサーバを監視、制御することが出来ます。
拠点間がVPNで接続されている場合は同一ネットワーク上にシステムを構築するのと同じとなりますが、拠点間の通信ポートの設定にはご注意下さい。また、この構成では拠点間の通信が切れた場合は、たとえばポートランドオフィスの複合機からのプリントが出来なくなってしまいます。このような状態を防ぐため、ポートランド側のプリントサーバ(下記図右側のプリントサーバ)にPaperCut MF/Plus サイトサーバソフトウエアをインストールすることにより拠点間の通信が切れた場合でも印刷継続ができる構成を構築することも出来ます。詳しくはマニュアルのサイトサーバの章を参照下さい。
以下の例は本社がメルボルンにあり、支社がポートランドにある場合の例です。この二つの拠点はインターネット回線しかつながっておらず、それぞれ、相互のプリンタに出力することは出来ません。この場合、2台のPaperCut MF/Plus のプライマリサーバをたて、ログデータについてのみ、レポート作成時に統合し、印刷ログの統合レポートを作成します。つまり、2つのプライマリサーバはまったく独立して動作します。
このような環境でも、ユーザー認証の仕組みを工夫することにより、メルボルンの従業員がポートランドに行き、そこのネットワークにPCを接続して印刷する場合も、認証印刷などの機能を利用することが出来ます。双方のサーバと連携するADサーバを共通にするとか、同じユーザデータが登録されてれば認証印刷は可能となります。その場合印刷ログは印刷した場所のプライマリサーバに連携しているデータベースに記録されるため、SQLで統合するなどしてレポートを作成します。
メルボルンに配置されたプリントサーバにポートランドのプリンタをホストしている場合は1台のプライマリサーバ(Appサーバ)で管理することが出来ます。
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