印刷環境の構築
PaperCutを導入するにはまず、印刷環境の構築を行う必要があります。
プリントサーバー経由で印刷するように環境を設定します。その後、メインとなるプリントサーバー、これをプライマリーサーバーと呼びますが、このサーバーにPaperCutをインストールします。
Active Directoryとの連携
Active Directoryが設置されている場合は、PaperCutソフトウエアインストール時に同期を取り、ユーザー情報を取り込みます。この時、グループ情報も設定します。学部生、院生、教職員など、プリントポリシーの運用カテゴリーに従って、グループ分けをしておきます。
プリントポリシーの設定
社内、学内で運用する場合のプリントルール、つまり、プリントポリシーを決めます。
例:
学部生は月間500枚まで、院生は2000枚、教職員は無制限
500枚を超えるとA4モノクロ一枚あたり5円で課金
証紙発行機で1000円分購入後、管理者にて登録。購入した金額は次月へ繰越可
PCルームでは授業時間内は無料だが、放課後は有料
自習室のプリンタは学部生はモノクロのみ、教員はカラー印刷可
月間印刷枚数が500枚に満たない場合は、次月に繰越
図書館の部外者が使用するプリンタは1枚目から課金。ただし、学生なら上記500枚の範囲内で使用可
高速プリンタへの小部数印刷禁止
特殊用途用のカラープリンタでのモノクロ印刷禁止
裏紙専用プリンタへの両面印刷禁止
一部プリンタへの強制両面印刷
大型プロッタへの小サイズ印刷禁止
低速プリンタへの大量ページ印刷禁止
上記のようなプリントポリシーを策定し、PaperCutにて強制力を持たせながら運用を行うことにより、最適コストによる運用が可能となります。PaperCutはプリンタごと、グループごとにプリントポリシーを適用することができます。
運用実施
まず、プリンタやユーザーに対する制限事項は適用せず、現在、どのくらい印刷されているのか、
どの部分が問題なのかを測定します。3ヶ月程度の運用をお勧めします。
その後、最も重要と思われるポリシーを適用し、運用後、検証を行っていきます。
これを繰り返すことにより、最適なプリント環境及び管理体制を構築していきます。