既知の問題 Known issue

既知の問題及び制限事項

1.各メーカープリンタの情報取得における制限事項

<プリンタ言語>

PaperCutは基本で業界標準であるPCL言語、ポストスクリプト言語に対応しております。

国内販売のプリンタではこれ以外にArtEX, ESCP, RPCS, LIPS-LXに対応しております。これ以外の言語についてはサポート外となります。国内プリンタの場合、これに加えて機器制御コマンドとしてPJLコマンドで機種ごとに方言があります。望んでいるプリントログ情報が取得できるかどうか、導入前に実機確認されることをお勧めします。PaperCut社、COSYは順次新製品に対応しておりますが、未発見の問題につきましては、順次対応となります。PaperCutはマルチベンダ対応ですが、すべてのモデルの詳細すべての情報を取得できるわけではありません。最大公約数的な対応となっております。

 

2.各メーカープリンタドライバによる制限事項

<部数設定>

PaperCutは各メーカードライバによる設定より情報を取得していますが、部数設定がドライバにあっても、部数情報を印刷データとして出していない場合があります。その場合はPaperCutは部数情報を取得できないため、部数によるフィルタ制限をかけることが出来ません。その場合は部数でなく、トータルページ数で制限をかけてください。

3.Webプリントにおける制限事項及び注意点

Webプリントはパソコンファイルをアップロードすることにより印刷できる機能ですが、パスワードがかけられたファイルをアップロードされた場合、印刷出来ません。また、印刷出来ないため、プリントデータが止まってしまい、後続のジョブを処理することが出来ません。パスワード付ファイルをアップロードしないよう周知徹底してください。

Webプリントを利用する場合、ドライバの機能設定は出来ません。例えば両面設定、N-UP設定機能はありません。Webプリント用キューを設定するときに複数のプリンタを設定し、それぞれデフォルト設定で両面、2-Up 設定するなど工夫が必要になります。ドライバのデフォルト設定の方法は各メーカーにご確認下さい。

4.マルチベンダ故に発生する制限事項

<用紙サイズ混在ドキュメント>

PaperCut MF/Plus は印刷枚数や印刷属性(カラー、両面など)をプリントサーバを通過するプリントジョブデータから取得しています。一方、メーカー製のツールの場合、機械と通信することにより、PaperCut MF/Plus では取得できない詳細情報を取得できる場合があります。代表的な例は以下になります。

1つのプリントジョブの中に異なるページサイズの文書が混在する場合、例えばA4とB5が混在するジョブの場合、PaperCut MF/Plus は最終ページの用紙サイズを用紙サイズとして検知します。消費ポイントもこのサイズに従って計算されてしまいます。ただし、カラー、モノクロに関してはページレベルで検出できます。

<ゼロストップ問題>

PaperCutMF/Plusは残高ポイントがゼロになったらそれ以上印刷できないという設定が可能です。しかしながら、印刷中やコピー中にポイントがゼロになったからと言って、PaperCutが機械を即時停止させることはできません。印刷開始前に次に印刷される予定ページ数を把握し、残高ポイントからその消費量を引き算し、ゼロ以下になることが見込まれる場合、たとえ数ポイント残高が残っていても印刷開始させない。という方法で残高以上の印刷を阻止しております。

5.その他

<16進数10進数変換による数値誤差>

PaperCutはコンピュータ上で動作するソフトウエアです。コンピュータ内は16進数で計算処理を行っております。印刷枚数の数値など桁数の大きい数値を処理する場合まるめ誤差がどうしても発生します。取得したページ数などをエクセルで処理する場合、何万枚印刷レベルで1枚とか、数値が機械のカウンタとずれてしまう場合があります。またエクセルで集計した場合の誤差計算によりずれる場合もあります。この事象は大学で数値計算論を勉強した方には当たり前として理解されるのですが、一般の方には理解しがたい場合があります。疑問の場合は大学の数学もしくは工学部の先生にご確認ください。

 

 

 

 

 

 

 

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